プログラム概要(9月23日)
9月23日(土) | 第1会場 | 第2会場 | 第3会場 |
9:10 | 受付開始 | ||
9:30-9:50 | 開会のご挨拶・大会長特別講演 宮田 俊男(第16回ITヘルスケア学会年次学術大会 大会長/早稲田大学大学院先進理工学研究科 教授) | ||
9:50-10:20 | 基調講演 「我が国のデジタルヘルス政策」 演者:藤岡 雅美(経済産業省 商務・サービスグループヘルスケア産業課 総括補佐) | ||
10:20-11:50 | シンポジウム1 「SaMDの評価について再考する ~ストラクチャー評価やプロセス評価を中心に~」 座長:弓場 充(早稲田大学医療レギュラトリーサイエンス研究所 招聘研究員) | シンポジウム2 「デジタルでつなぐ! つながる! つなげる!」 座長:佐藤 譲(国立成育医療研究センター) | |
12:00-12:50 | ランチョンセミナー1 「医療領域における生成系AIをはじめとするデジタル技術の活用可能性について」 座長:福島 直央(静岡大学情報学部 客員教授/ファストドクター株式会社 執行役員) | ||
13:00-14:30 | 国際セッション1 「HIMSS JAPANが目指すもの」 座長:阿久津 靖子(千葉大学医学部附属病院患者支援部 特任准教授) | 13:00-14:00 特別協賛シンポジウム 「医療分野におけるサイバーセキュリティ対策について」 提供:一般社団法人医療ISAC | シンポジウム3 「新時代の医療におけるマーケティングー患者さんに最速で最適な医療を届けるために」 座長:井上 祥(株式会社メディカルノート 代表取締役・共同創業者/医師・医学博士) |
14:40-16:20 | 国際セッション2 「医療ビッグデータ分析オープンサイエンスコミュニティOHDSI について学ぶ」 座長:阿久津靖子(千葉大学医学部附属病院患者支援部 特任准教授) | シンポジウム4 「IT社会におけるソフトロー(ガイドライン)の機能・役割とAI化の課題」 座長:遠藤 直哉(フェアネス法律事務所 代表弁護士) | |
16:20- | 16:20-17:20 特別講演1 「医薬品開発の新時代: 疾病の制圧に向けたDXによるパラダイムシフト」 演者:鈴木 蘭美(モデルナ・ジャパン株式会社 代表取締役) 座長:井上 祥(株式会社メディカルノート代表取締役・共同創業者/医師・医学博士) | 16:20-17:50 シンポジウム5 「今後の地域医療の持続可能性に向けた対策の検討~新型コロナの経験を生かして~」 座長:福島 直央(静岡大学情報学部 客員教授/ファストドクター株式会社 執行役員) | |
17:30- | 17:30-18:00 特別教養講演5 「信長に勝った海賊・・・村上海賊とは?」 演者:村上典吏子(映画プロデューサー、放送作家) 座長:宮田 俊男(第16回ITヘルスケア学会年次学術大会 大会長/早稲田大学大学院先進理工学研究科 教授) | ||
18:15-19:45 | 交流会(会場オープンスペース) |
プログラム概要(9月24日)
9月24日(日) | 第1会場 | 第2会場 | 第3会場 |
9:00-12:00 | (一般演題) ※軽食とお飲み物をご用意いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしています。 | (一般演題) ※軽食とお飲み物をご用意いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしています。 | (一般演題) ※軽食とお飲み物をご用意いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしています。 |
12:10-13:00 | ランチョンセミナー2 「医療データの利活用によってもたらされる成果と課題」 座長:水島 洋(一般社団法人ITヘルスケア学会 理事) | ||
13:05-14:35 | シンポジウム6 「コスト削減とセキュリティ対策としてのクラウド型電子カルテの現状と動向」 座長:水島 洋(一般社団法人ITヘルスケア学会 理事) | シンポジウム7 「多角的視点で見るGenerativeAI利活用」 座長:上田 悠理(株式会社Confie 代表取締役社長/医師) | シンポジウム8 「ITが創る新しい医師の働き方:ChatGPTとAI問診票と遠隔ICU」 座長:佐藤 寿彦(株式会社プレシジョン 代表取締役 医師) |
14:45-16:45 | 14:45-15:45 特別講演2 「医用画像とXR(VR/AR/MR)・メタバース」 座長:磯部 陽(ITヘルスケア学会 代表理事/国際医療福祉大学臨床医学研究センター 教授) 15:45-16:45 特別教育講演(ハンズオンセミナー) 「OsiriXとHoloeyes MD による医用画像3D/VR/metaverse活用」 講師:杉本 真樹(帝京大学冲永総合研究所 Innovation Lab教授) | 14:45-16:15 シンポジウム9 「ITヘルスケアで考えるリハビリテーションの可能性と未来」 座長:木村 佳晶(合同会社アグリハート 代表社員/理学療法士) | 14:45-15:45 シンポジウム10 「生成AIの遠隔健康医療相談領域への応用の可能性」 座長:牧園 昌泰(ヘルスケアテクノロジーズ株式会社)・宮田 俊男(早稲田大学大学院先進理工学研究科 教授) |
16:45-17:00 | 閉会式 |
プログラム詳細(9月23日)
9:30-9:50(第1会場)
開会のご挨拶・大会長特別講演
宮田 俊男(第16回ITヘルスケア学会年次学術大会 大会長/早稲田大学大学院先進理工学研究科 教授)
座長:磯部 陽(ITヘルスケア学会 代表理事/国際医療福祉大学臨床医学研究センター 教授)
9:50-10:20(第1会場) 基調講演
「我が国のデジタルヘルス政策」
藤岡 雅美(経済産業省 商務・サービスグループヘルスケア産業課 総括補佐)
座長:宮田 俊男(第16回ITヘルスケア学会年次学術大会 大会長/早稲田大学大学院先進理工学研究科 教授)
2010年に京都大学医学部人間健康科学科(保健師・看護師の免許取得)を卒業。経済産業省に入省後、同省ヘルスケア産業課やAMED等の組織、健康経営やJHeC等の政策を立ち上げる。また、厚生労働省に出向し、健康づくり政策全般やPHR政策の立ち上げに携わった後、現在は、再び経済産業省でヘルスケア政策全般を担う。その他、子育て、働き方改革等の社会課題解決に向けた政策にも従事。
10:20-11:50(第1会場) シンポジウム1
テーマ:SaMDの評価について再考する
~ストラクチャー評価やプロセス評価を中心に~
座長:弓場 充(早稲田大学医療レギュラトリーサイエンス研究所 招聘研究員)
SaMDの強みである医療体制や作業効率の改善をいかに評価し、承認申請や保険収載につなげていくかを考える。
「SaMDの社会実装における課題と今後の開発支援の方向性」
雪田 嘉穂(経済産業省 商務・サービスグループ 医療・福祉機器産業室 室長補佐)
2012.3 東北大学大学院 医工学研究科 修了
2012.4~2016.3 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 品質管理部 QMSグループ 調査専門員
2016.4~2018.3 厚生労働省 医薬・生活衛生局 医療機器審査管理課 認証係長
2018.4~2020.3 厚生労働省 医政局 経済課 医療機器政策室 主査
2020.4~2022.3 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 医療機器審査第二部 審査専門員
2022.4~現在 経済産業省 商務・サービスグループ 医療・福祉機器産業室 室長補佐
「心電図を用いた循環器疾患診断精度の均てん化への取り組み」
中山 雅文(東京Dタワーホスピタル 循環器内科/早稲田大学医療レギュラトリーサイエンス研究所 招聘研究員)
2004.3 東京医科大学医学部医学科 卒業
2004.3 東京医科大学病院 研修医
2006.5 東京医大八王子医療センター循環器内科
2008.9 立川綜合病院循環器内科
2011.10 大島医療センター
2012.4 東京医科大学病院循環器内科
2013.4 戸田中央総合病院心臓血管センター内科
2017.4 東京女子医科大学・早稲田大学 共同先端生命医科学専攻入学
2020.3 東京女子医科大学・早稲田大学 共同先端生命医科学専攻卒業
2020.4 早稲田大学医療レギュラトリーサイエンス研究所招聘研究員
2020.10 岐阜ハートセンター
2022.11 東京Dタワーホスピタル
「ソフトウェア医療機器(SaMD)審査の現状」
弓場 充(独立行政法人医薬品医療機器総合機構 プログラム医療機器審査室/早稲田大学医療レギュラトリーサイエンス研究所 招聘研究員)
2018.3 東北大学大学院 医工学研究科 修了
2018.4 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 医療機器審査第二部
2019.4 早稲田大学大学院先進理工学研究科共同先端生命医科学専攻 博士後期課程入学
2020.3 早稲田大学大学院先進理工学研究科共同先端生命医科学専攻 助手
2023.3 早稲田大学大学院先進理工学研究科共同先端生命医科学専攻博士後期課程修了
2023.4 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 プログラム医療機器審査室
2023.4 早稲田大学医療レギュラトリーサイエンス研究所 招聘研究員
2023.6 広島大学 学術・社会連携室オープンイノベーション本部産学連携部バイオデザイン部門 客員准教授
「未来型救急医療の創造ーSmart119の挑戦ー」
中田 孝明(千葉大学大学院医学研究院救急集中治療医学/千葉大学病院 副病院長/株式会社Smart119 代表取締役)
1999千葉大学医学部 卒業
2006千葉大学大学院医学薬学府 博士課程修了
2008ブリティッシュコロンビア大学医学部 ポストドクトラルフェロー
2015千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 講師
2019千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
2023千葉大学病院 副病院長
10:20-11:50(第2会場) シンポジウム2
テーマ:デジタルでつなぐ! つながる! つなげる!
座長:佐藤 譲(国立成育医療研究センター)
本セッションでは、つなぐツールとしてITを活用している「訪問看護師の情熱を盛り込んだシステムで、訪問看護利用者と訪問看護師をつなぐ」、「今まで患者と1対1にしか使ってこなかった医師・医学者・看護師等の知識を産業創生やまちづくりにつなぐ」、「人工知能と人をつなぐ」の3事例を紹介いただき、単なるITの活用ではなく、いかにつなぎ役としてITを駆使できるかを考えるセッションとしたい。
「利用者と訪問看護師とつなぐ訪問看護アセスメント」
広瀬 純子(セントワークス株式会社営業部課長)
昭和大学病院病棟看護師として看護師人生をスタートさせた。その後「もっと人に深く関わりたい」という想いから訪問看護の門をたたく(現・セントケアグループ)。約10年の現場経験後、「看護のアイちゃんプロジェクト」の一員に抜擢され、現場の熱い情熱を随所に盛り込んだアセスメント・業務支援システム「看護のアイちゃん」を作り上げた。現在、「看護のアイちゃん」関連の業務(営業・導入・サポート・セミナー講師・システム開発助言等)を一手に引き受け、全国を飛び回っている。
「動き出した!医学を基礎とするまちづくり~少子高齢社会・地方創生に寄与する”まち”の実現に向けて~」
梅田 智広(奈良県立医科大学MBT研究所 副所長/研究教授)
1999年東京理科大学大学院卒。東邦大学医学大学院、東京理科大学専門職大学院総合科学研究科(MOT)修了、慶應義塾大学理工学研究科総合デザイン工学単位所得退学。1999年三菱マテリアル㈱入社、オリンパス㈱、2006年東京大学工学系大学院特任助教。東京理科大学総合機構客員准教授、慶應義塾大学大学院政策メディア研究科特任助教、東邦大学医療センター大橋病院整形外科学講座客員講師、2011年奈良女子大学社会連携センター特任准教授。2015年4月奈良県立医科大学MBT研究所研究教授、2019年MBT研究所副所長、2019年東京大学客員教授。医学博士、工学修士、技術経営修士。
「人工知能と人をつなぐ」
小塩 篤史(麗澤大学EdTech研究センター センター長・教授/株式会社HYPER CUBE 取締役CIO)
データサイエンス・人工知能領域の研究を背景に、AIやメタバースなどのデジタル技術による人間の可能性の拡張をすすめる。特に、医療・教育などの人間と密接に関わる領域でのITやAIの研究開発を行い、ひとに寄り添う「やさしいデジタル・AI」の社会実装を行う。過去には、急性期・クリニック向け電子カルテの設計開発、PHRアプリの開発も行い、現在も、AIアバターによる健康チェック、DTxアプリ開発やウェアラブルデバイスを用いた睡眠研究などを行っている。東京大学大学院新領域創成科学研究博士課程、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院 客員研究員、日本医科大学医療管理学教室助教、事業構想大学院大学 事業構想研究科 研究科長/教授等を経て現職
12:00-12:50(第1会場) ランチョンセミナー1
テーマ:医療領域における生成系AIをはじめとするデジタル技術の活用可能性について
座長:福島 直央(静岡大学情報学部 客員教授/ファストドクター株式会社 執行役員)
今後の医療体制を考えるとデジタル技術を活用したDXは必須の事項となる。医療DXベンチャーのファストドクター株式会社 代表取締役・水野敬志氏より現在注目されている生成系AI等のAI活用事例や、ファストドクターが実施している医療DX事例を紹介し、それを受けて今後の医療DXの方向性について大会長である宮田俊男教授とで対談を行う。
提供:ファストドクター株式会社
水野 敬志(ファストドクター株式会社 代表取締役)
京都大学大学院農学研究科修了後、外資系コンサルティングファームのBooz&Company(現PwC Strategy&)、楽天株式会社 にて戦略および組織マネジメントの経験を積む。2017年よりファストドクターを含む複数ベンチャーを支援、 2018年からファストドクター株式会社の代表取締役に就任。
宮田 俊男(早稲田大学大学院先進理工学研究科 教授)
早稲田大学大学院先進理工学研究科教授、医療法人社団 DEN 理事長、みいクリニック代々木院長。早稲田大学理工学部にて人工心臓の研究開発を行い卒業後、大阪大学医学部編入・卒業。外科医として臨床に従事した後、厚生労働省に入省。現場を知る官僚として税・社会保障の一体改革、臨床研究予算の大幅増額、薬事法の抜本改正(現・薬機法)、世界初の再生医療新法の立案等、数々の医療改革に関わる。厚生労働省退官後、2013 年より内閣官房健康・医療戦略室の戦略推進補佐官として、現場と政策の谷を埋めるため、政府に助言。現在(2020 年 8 月)は厚生労働省参与。自らも家庭医療を推進するため、医療法人社団 DEN みいクリニック代々木を立ち上げ、地域包括ケアシステムの構築を実践。またベンチャー起業 Medical Compass を起業し、セルフケアを普及させるために、健こんぱすというアプリを開発し、リリースした。神奈川県顧問、川崎市国際戦略拠点形成アドバイザー、国立がん研究センター企画戦略アドバイザー、日本健康会議実行委員。医薬品医療機器総合機構(PMDA)専門委員。主な著書に『製薬企業クライシス─生き残りをかけた成長戦略─』(エルゼビア・ジャパン)など。
13:00-14:30(第1会場) 国際セッション1
テーマ:HIMSS JAPANが目指すもの
座長:阿久津 靖子(千葉大学医学部附属病院患者支援部 特任准教授)
情報技術と医療管理システムを活用することを目指しているHIMSS。今年はHIMSS 2023がラスベガスで開催され、ITヘルスケア学会前代表理事・水島洋先生が参加された。HIMSSは世界的組織でありながら日本においても関係者に認知されているが全体には周知されていない。HIMSS Japanも発足し、水島洋先生が理事に就任している。今回はHIMSS 2023の最新報告を行うと共に、HIMSS Japanの今後の活動、HIMSS JAPANとITヘルスケア学会の連携の可能性などについて議論を展開する。
Dr. Anne Snowdon (事前収録映像)
Chief Scientific Research Officer / HIMSS Analytics / Canada
Dr. Anne Snowdon is a Professor of Strategy and Entrepreneurship at the Odette School of Business, University of Windsor and the Scientific Director and CEO of the Supply Chain Advancement in Health Network of Centres of Excellence (NCE). Dr. Snowdon is leading a national research program focused on the capacity of health supply chain to enable health system responses to the COVID19 pandemic in seven Canadian provinces. This research builds on a well established program of research focused on healthcare supply chain, digital health and health system innovation, collectively focused on advancing sustainability of global health systems.
Currently, Dr. Snowdon is the Vice Chair of the Board of the Directors for Alberta Innovates, Chief Scientific Research Officer at HIMSS, and member of the Health Futures Council of Arizona State University (ASU). She is an Adjunct Faculty at the Department of Computer Science at the University of Windsor, the School of Nursing at Dalhousie University and the Centre for Innovative Medical Technology (CIMT), at the University of Southern Denmark.
Dr. Snowdon has published more than 150 research articles, papers and cases, has received over $22 million in research funding, holds patents and has commercialized a highly successful booster seat product for children traveling in vehicles. She holds a PhD in Nursing from the University of Michigan, an MSc from McGill University, and BScN from Western University
水島 洋(ITヘルスケア学会 理事/アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 シニア事業開発マネージャー)
1979 – 1983 東京大学 薬学部
1983 – 1988 東京大学大学院 薬学研究科 生命薬学
1988/04 – 1989/06 国立がんセンター研究所 生物物理部 リサーチレジデント
1989/07 – 国立がんセンター研究所 研究員
1991/10 – 国立がんセンター研究所 室長
1994/10 – Setion Head, National Cancer Center Research Resident
2017/04 – 2021/03 厚生労働省 国立保健医療科学院 研究情報支援研究センター センター長
2022/11 – 現在 アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 パブリックセクター シニア事業開発マネージャー
薬学博士 (東京大学大学院)
山本 真士(聖マリアンナ医科大学 常勤理事(知財・企画・IT戦略担当)兼 デジタルヘルス共創センター センター長)
監査法人系コンサルティング会社、国内有力IT企業、グローバルIT企業、大手臨床検査会社などで、主にITを活用した経営戦略の立案、業務改革の推進を主導。とくに、ヘルスケア領域での経営コンサルティング、ITコンサルティングに長く従事し、IT活用による健康維持・増進、治療、健康関連情報管理、病院の業務改革などに精通。現在は聖マリアンナ医科大学で、法人全体(大学、看護専門学校、大学病院、附属3病院1クリニック)の知財、企画、ITを統括し、デジタルトランスフォーメーションを推進中。
真野 俊樹(中央大学大学院戦略経営研究科 教授)
1987年名古屋大学医学部卒業。医師、医学博士、経済学博士、総合内科専門医、日本医師会認定産業医、MBA。臨床医、製薬企業のマネジメントを経て、中央大学大学院戦略経営研究科教授 多摩大学大学院特任教授 名古屋大学未来社会創造機構客員教授、藤田医科大学大学院客員教授、東京医療保健大学大学院客員教授、北大認定ベンチャー ミルウス監査役など兼務。出版・講演も多く、医療・介護業界にマネジメントやイノベーションの視点で改革を考えている。
黒田 知弘(京都大学医学部附属病院 医療情報企画部 教授)
1994年3月京都大学工学部情報工学科卒業。1998年3月奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科情報処理学専攻博士後期課程修了。同年4月奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科助手。2001年3月フィンランド・オウル大学理学部情報処理科学科客員教授(兼任)。2001年10月京都大学医学部附属病院講師。2003年2月同医療情報部副部長(兼任)。2006年2月フィンランド・オウル大学理学部情報処理科学科客員教授(兼任)、2007年4月大阪大学大学院基礎工学研究科准教授、2009年4月京都大学医学部附属病院准教授、2013年8月、京都大学医学部附属病院教授、同医療情報企画部長(兼任)、同病院長補佐(兼任)、同情報学研究科教授(兼担)、2021年4月同医学研究科附属医療DX教育研究センター長、現在に至る。仮想・強調現実感、福祉情報学、医療情報学、ウェアラブル・コンピューティング等の研究に従事。日本医療情報学会学術論文賞、日本VR学会論文賞、システム制御情報学会賞奨励賞、HI学会学術奨励賞、日本ME学会阿部賞等受賞。日本生体医工学会理事長、HISS Japan Community President、大学病院医療情報・企画関連部長会会長、日本医療情報学会理事、システム制御情報学会評議員、IEEEシニアメンバー、電子情報通信学会、HI学会、システム制御情報学会、日本VR学会、日本手話学会等の会員。博士(工学)。
13:00-14:00(第2会場) 特別協賛シンポジウム
テーマ:医療分野におけるサイバーセキュリティ対策について
座長:佐藤 智太郎(国立病院機構名古屋医療センター 医療情報管理部長/整形外科医長)
2021~2022年に医療機関におけるサイバー被害が多発し、社会問題化した。
医療ISACではこれらの事例の詳細を分析し、また医療機関の実態のアンケート調査を継続的に行っており、共通する課題が浮き彫りとなる。一方で国は被害の多発を受けて、医療法の施行規則の一部改正を行い、サイバーセキュリティ対策を医療機関の法的な義務と位置づけ、医療法に基づく立入検査の項目にサイバーセキュリティ対策を盛り込んだ。さらに医療情報システムの安全管理に関するガイドラインを6.0版に改訂し、特に医療機関の経営者の義務を明確化した。本講演では上記の状況における医療機関のあるべきサイバーセキュリティ対策について議論する。
提供:一般社団法人医療ISAC
深津 博(愛知医科大学 医療情報部 部長・特任教授/一般社団法人医療ISAC 代表理事)
1985年名古屋大学医学部卒業。1988年10月名古屋大学医学部附属病院放射線科、1990年3~6月西独ハイデルベルク大学医学部放射線科留学、同年8月名古屋大学医学部附属病院放射線部助手、1999年名古屋大学医学部附属病院院内講師、2002年名古屋大学医学部附属病院放射線部助教授、2006年名古屋大学医学部附属病院准教授、2009年愛知医科大学病院医療情報部長・特任教授。
2006年よりNPO法人日本医療コンシェルジュ研究所理事長、2014年一般社団法人メディカルITセキュリティフォーラム代表理事、2018~2020年経済産業省総務省 医療情報を受託する情報処理事業者の安全管理ガイドライン改定委員、および内閣府「生活・活動記録情報(ライフログ)生産主体への情報自己所有権の還元による、情報資産価値の高度化を実現する包括的なスキームに向けた研究・開発プロジェクト」プロジェクト委員、2019年メディカルITセキュリティフォーラムを医療ISACと改称、米国Health ISACと業務提携契約締結。2019~2021年民法改正に向けたIPAの「モデル契約見直しセキュリティ検討PT」委員。
13:00-14:30(第3会場) シンポジウム3
テーマ:新時代の医療におけるマーケティングー患者さんに最速で最適な医療を届けるために
座長:井上 祥(株式会社メディカルノート 代表取締役・共同創業者/医師・医学博士)
医療におけるマーケティング、特にオムニチャネルマーケティングを再考する。
テクノロジーの進歩により、疾患概念が細分化し、治療もより専門分化する。スペシャリティ薬剤も台頭する。一方で患者に適切な治療が届くことに時間がかかることも起こりうる。患者に最速・最適な医療を届けるためには医師・患者を問わずオムニチャネルによる情報提供に加えてペイシャントジャーニーを意識した情報発信、マーケティングの考え方がより重要になる。
座長が冒頭に演者として本シンポジウムの上記背景を概説した後、荒木崇氏よりオムニチャネルマーケティングの観点を総論として幅広く、続いて南波秀洋氏よりファイザーにおける実際の様々な取り組みをお話いただく。
「医療におけるオムニチャネルマーケティングの現状と将来の可能性について」
荒木 崇(Omnicom Health Group Asia Pacific COO)
立教大学社会学部卒業後、オムニコムグループのI&S/BBDOに入社、20年勤務。IPGグループのマッキャンヘルスではCOOおよびVPとして働いた。製造業分野では犬と猫のオーラルケアのマースでR&D兼マーケティングマネージャーを務めたほか、チバビジョン(現日本アルコン)ではマーケティングディレクターを経験。2010年よりオムニコムヘルスグループアジアパシフィックにジョインし現在に至る。
「患者さんの生活を大きく変えるブレークスルーを届けるための,オムニチャネルプロモーションの挑戦」
南波 秀洋(ファイザー株式会社 希少疾病部門 ビンダケル_ビンマック マーケティングディレクター)
1999 ファイザー株式会社入社
1999-2009 営業部に所属しMRとして、東京都内のGPからUHを担当
2009-2017 マーケティング部に所属して、ブランドマネージャーとして、循環器・泌尿器領域における複数製品のプロモーションを担当
2017-2020 マーケティング部 トビエースチームリーダー
ニューヨーク本社短期セコンドメントプログラム参加
2020~2022 マーケティング部 疼痛領域 新薬チームリーダー
2022~ 現職
<座長/演者>
井上 祥(株式会社メディカルノート 代表取締役・共同創業者/医師・医学博士)
2009年横浜市立大学医学部卒。横浜労災病院初期研修医を経て2011年より横浜市立大学大学院医学教育学・消化器内科学、2015年3月に医学博士。「医師と患者をつなぐ」を理念とし、信頼できる医療情報の発信を通して全ての人が医療に迷わない世界を作ることを志して大学院在学中の2014 年10月に株式会社メディカルノートを共同創業し現在、代表取締役。2008年北京頭脳オリンピック”WMSG”チェス日本代表。日本医療機能評価機構EBM普及推進事業運営委員。横浜市立大学医学部非常勤講師。千葉大学客員研究員。横浜総合医学振興財団 理事など。
14:40-16:20(第1会場) 国際セッション2
テーマ:医療ビッグデータ分析オープンサイエンスコミュニティOHDSI について学ぶ
座長:阿久津 靖子(千葉大学医学部附属病院患者支援部 特任准教授)
OHDSI(オデッセイ)は、共通データ形式を使った医療ビッグデータ分析を推進するオープンサイエンスコミュニティ(研究会)である。国際的・ボランタリーベース・産学官病所属を問わないという特徴をもち、より良い医療を促進するエビデンスを共同して生みだすことを推進し、健康と病気の包括的な理解を観察研究から得られる世界を目指している。OHDSIは米国で2014年にスタートし今では世界中に参加者がいる。わずか5年で、OHDSIの国際連携ネットワークには重複を除外して推定6億人以上のデータが含まれるまで成長した。欧州、中国、韓国に引き続き、2019年秋に日本にも地域コミュニティができ活動している。韓国では全病院がOHDSIに参加しているが、残念ながら日本では周知されていない。
韓国においてOHDSIを全病院に広げた立役者Dr. Rae Woong Parkに来日いただき、韓国の事例を語っていただく。また、国際医療福祉大学・平松達雄先生から日本にとってOHDSIをどのように活用することのメリット、またエンジニアの立場からコミュニティ参加者である和智大二郎様からお話いただく。
「Utilization of Healt hcare Data in Korea and the Expansion of OHDSI.」(韓国語逐次通訳)
Rae Woong Park(Department of Biomedical Informatics, Ajou University School of Medicine)
M.D., Ph.D. Professor and Director Department of Biomedical Informatics,
Ajou University School of Medicine, South Korea
E-mail: veritas@ajou.ac.kr Education
2004-2006 Chungbuk National University Ph.D.
1997-1999 School of Medicine, Ajou University M.S.
1989-1995 School of Medicine, Ajou University M.D.
2020 – current Bio Special Committee for Deliberative Council, Healthcare, Presidential Advisory Council on Science and Technology, Republic of Korea Member
2019 Special Committee for Healthcare, Fourth Industrial Revolution Committee, Presidential Commission, Republic of Korea Member
04 – current Scientific Advisory Board, European Health Data & Evidence Network (EHDEN), an IMI 2 consortium, EU Member
2018.09 – current Nan Yang Academy of Science (NAS), Singapore Research Advisor
2017.01-2019 The Korean Society of Medical Informatics (KOSMI) Chairman of board
2018.04- current Federated E-health Big Data for Evidence Renovation Network (FEEDER-NET) President
2014.03- current Department of Biomedical Informatics, Ajou University School of Medicine Professor and Director
2013.07- 2014.06 Department of Biostatistics, Epidemiology and Informatics, University of Pennsylvania, USA Adjunct Associate Professor
2009.03- current Center for Biomedical Informatics Research, Ajou University Director
「OHDSIコミュニティに参画してOHDSIをどのように活用するのか」
平松 達雄(国際医療福祉大学未来研究支援センター 教授)
九州大学医学部卒業後、研修医からPCソフトウエアベンダーに転身。 研究開発部長、米国子会社Director of R&D、本社専務取締役として研究開発に従事。その後インターネット関連企業を運営。九州大学大学院/予防医学分野で疫学研究にて学位取得し、東京大学医学部附属病院企画情報運営部へ赴任。令和改元とともに、国際医療福祉大学未来研究支援センターに異動。2020年8月より同大学医療情報部兼任。日本医療情報学会、日本疫学会、日本薬剤疫学会、日本公衆衛生学会、情報処理学会、各会員。OHDSI Japan(オデッセイジャパン)代表、一般社団法人医療データ連携分析基盤協会 代表理事。
「エンジニアの立場からOHDSIコミュニティに参加してみて」
和智 大二郎(株式会社Yuimedi 副社長)
学生時代よりフリーランスのプログラマーとして受託開発を開始。グリー株式会社を経て、オランダのスタートアップでテックリード、会社の立上げを経験。マッキンゼーアンドカンパニーにてデジタルコンサルタント、テックリード、AWSにてシニアエンジニアとして従事した後、2022年5月より現職。Node.js Core Collaborator, OHDSI Collaborator, PHUSE member, HL7 Contributorなど。
14:40-16:20(第2会場) シンポジウム4
テーマ:IT社会におけるソフトロー(ガイドライン)の機能・役割とAI化の課題
座長:遠藤 直哉(フェアネス法律事務所 代表弁護士)
コメンテータ:太田勝造(明治大学法学部教授/弁護士/東京大学名誉教授)
ソフトロー(ガイドライン)は、あらゆる分野において普及しており、それぞれの職能団体において、法的拘束力すら発生している。IT社会において、ソフトローの作成過程においてもAIが関与していくことが当然見込まれている。AIの関与によって作成されたソフトローは、果たして適切に機能するであろうか、また、メリットとデメリットはどのようなものが考えられるのか、これらについて議論する。
「新団体法論 ─ソフトロー総説─」
遠藤 直哉(フェアネス法律事務所 代表弁護士)
1945年生。麻布高校卒業、東京大学法学部、ワシントン大学ロースクール修士(アスベスト集団訴訟論)、中央大学法学博士(取締役分割責任論)。1996年度第二東京弁護士会副会長、桐蔭横浜大学法学部大学院教授(商法)、同大法科大学院教授(医事法)を歴任。現在、日本法社会学会、日本私法学会、医療と質・安全学会の会員、(公社)日本医療機能評価機構医療事故センター運営委員、(公財)日米医学医療交流財団理事。近著『新団体法論-国家・会社・社団・財団の法動態論-』(ソフトロー総説)(信山社2022年)、『法動態学講座1~5』(信山社2018~2021)。
「医療ガイドラインにおけるAI化の抱える課題」
小嶋 高志(フェアネス法律事務所 弁護士・医師)
名古屋大学医学部卒、東京大学法科大学院卒。日本麻酔科学会麻酔科指導医、心臓血管麻酔専門医、集中治療医専門医、救急科専門医、日本医療安全学会 高度医療安全推進者、日本医師会認定産業医、日本交渉協会交渉アナリスト1級。麻酔、集中治療及び救急を専門とする医師として大病院に十年余り勤務した後、弁護士となる。顧問を務める医療機関からの法務相談に常時対応する。医療過誤に関する訴訟や交渉を多数扱い、豊富な医学知識を活かして、医療トラブルの早期解決を心がける。
「研究不正ガイドラインの課題分析とAIの今後」
中村 智広(フェアネス法律事務所 弁護士・弁理士・薬剤師・中小企業診断士)
京都大学薬学部卒業、京都大学大学院薬学研究科修了、神戸大学法科大学院修了。大手製薬企業社内弁護士、国立研究開発法人医療研究開発機構調査役等を務める。現在、日本工業所有権法学会会員、(公社)日本糖尿病協会倫理委員会委員、(一社)国際再生医療普及協会特定認定再生医療等委員会委員等を務める。医薬品、医療機器等のヘルスケア業界を中心に、国内外の医療に関する法的規制調査や法的助言、法務相談・訴訟対応を多数扱う。
コメンテーター
太田 勝造(明治大学法学部教授/弁護士/東京大学名誉教授)
東京大学法学部卒、東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士)。
日本法と経済学会会長、日本司法アクセス学会理事長、民事紛争処理研究基金理事長、法務省法教育推進協議会座長、文化庁文化審議会著作権分科会委員、第二東京弁護士会仲裁センター運営委員会委員、第二東京弁護士会司法制度調査会委員。東京大学法学部助手、名古屋大学法学部助教授、東京大学大学院法学政治学研究科助教授、同教授を経て現職。
科学研究費補助金による「リーガル・マインドの認知脳科学探究」(基盤研究(A),研究代表者)、「人工知能によるオンライン紛争解決(ODR)システムの構築」(基盤研究(A)、研究分担者)、「法的判断の構造とモデル化の探求:AIはリーガル・マインドを持てるか?」(基盤研究(A)、研究代表者)、「裁判過程における人工知能による高次推論支援」(基盤研究(S)、研究分担者)、「裁判過程における人工知能による高次推論支援」(特定領域研究(A)、研究分担者)など。「AIと法」の分野で研究をしてきている。
16:20-17:20(第1会場) 特別講演1
テーマ:医薬品開発の新時代: 疾病の制圧に向けたDXによるパラダイムシフト
座長:井上 祥(株式会社メディカルノート 代表取締役・共同創業者/医師・医学博士)
ビッグデータ、AI、バイオインフォマティクスツール、シミュレーションと予測モデリング、クラウドコンピューティングなど、テクノロジーが医薬品開発の進歩を推し進めてきた。人類を襲ったCOVID-19によるパンデミックはいまだ制圧の途上である。それでも、DXによる医薬品開発はその制圧に大きく貢献したと言える。デジタルによる変革は医薬品開発をどのように変えていくのか。そして、どのような形で疾病の制圧に向かっていくのか…このコロナ禍で大きなプレゼンスを示したモデルナ・ジャパン代表取締役の鈴木蘭美氏を演者としてお迎えし、医療の未来を考える。
「モデルナ×デジタルの最前線」
鈴木 蘭美(モデルナ・ジャパン株式会社 代表取締役)
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン 医学博士号取得
インペリアル・カレッジ・ロンドン 腫瘍学分野 ポストドク研究員
平成13年1月 ITXコーポレーション(英国)生命科学系ベンチャー投資ファンド責任者
コーポレートベンチャーキャピタル ライフサイエンス担当リーダー
平成16年4月 エーザイ・ヨーロッパ(英国) 欧州事業開発部
アソシエイトダイレクター がん領域担当(他領域兼任)
平成18年10月 エーザイ株式会社事業開発がん領域 担当課長
平成26年10月 グローバルビジネスディベロップメントユニットプレジデント
平成28年10月 エーザイ株式会社事業開発担当 執行役
平成29年4月 ヤンセンファーマ株式会社事業開発本部長
メディカル事業部門本部長
令和2年10月 フェリングファーマ株式会社最高経営責任者兼代表取締役
令和3年11月 モデルナ・ジャパン株式会社代表取締役社長
令和5年8月 モデルナ・ジャパン株式会社代表取締役
<公務>
内閣府健康・医療戦略推進専門調査会委員
文部科学省 ライフサイエンス委員会委員、人材委員会委員
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の複数プロジェクトの委員
理化学研究所戦略会議委員
東京大学経営協議会学外委員並びに総長選考・監察会議委員
筑波大学経営協議会委員
16:20-17:50(第2会場) シンポジウム5
テーマ:今後の地域医療の持続可能性に向けた対策の検討~新型コロナの経験を生かして~
座長:福島 直央(静岡大学情報学部 客員教授/ファストドクター株式会社 執行役員)
今回の新型コロナ禍では、様々な医療的な課題が浮き彫りになったが、オンライン診療をはじめ、いくつかの医療サービスの有用性が明確になった。新型コロナ禍で起きた課題は今後地域で起きる課題が早期に起きたものとも考えられ、全国で様々に展開されている事業は、今後の地域医療が持続可能になっていくための試金石でもある。本セッションでは事業の実施者側の立場から、今回の新型コロナ禍を受けて明確になった有用性を踏まえて、今後の地域医療の持続可能にしていくために必要な事項を議論する。
「ひっ迫する救急体制をどのように持続可能にするか ~コロナ禍における救急DX事例をもとに~」
福島 直央(静岡大学情報学部 客員教授/ファストドクター株式会社 執行役員)
平成15年4月 株式会社三菱総合研究所入社
平成30年3月 LINE株式会社 公共政策室 副室長
平成31年1月 同 公共政策室 室長
令和5年4月 ファストドクター株式会社 執行役員/公共政策部 部長
同 4月 静岡大学情報学部 客員教授
「離島へき地の医療をどう確保し続けるのか 〜コロナ禍の医療DXの取り組みから〜」
原田 昌範(山口県立総合医療センターへき地医療支援センター長)
平成12年3月 自治医科大学医学部卒業
〃 4月 山口県立総合医療センター(初期臨床研修)
平成14年5月 岩国市立錦中央病院
平成17年5月 山口県立総合医療センター(後期研修)
平成18年5月 周南市国民健康保険鹿野診療所 所長補佐
平成20年4月 萩市国民健康保険大島診療所 所長
平成22年4月 自治医科大学地域医療学センター(臨床助教)
平成23年4月 山口県立総合医療センターへき地医療支援部 部長
平成24年4月 山口県立総合医療センターへき地医療支援部 診療部長
平成25年4月 山口県立総合医療センターへき地医療支援センター センター長(兼務)
平成30年6月 公益社団法人地域医療振興協会 理事・山口県支部長
令和3年4月 山口県新型コロナウイルス感染症対策室 主幹(兼務)
令和4年8月 山口県防府保健所 所長
「持続可能な地域医療への自治体の取組みの一例~医療MaaS伊那市モバイルクリニック~」
安江 輝(長野県伊那市企画政策課新産業技術推進係長)
平成5年 伊那市役所入庁(農政、企画、情報)
平成10年 伊那商工会議所(電子商取引)
平成14年 伊那中央病院(総務、企画、医事、救急、電子カルテ、電子レセプト)
平成20年 伊那市役所
17:30-18:00(第1会場) 特別教養講演
「信長に勝った海賊・・・村上海賊とは?」
村上典吏子(映画プロデューサー、放送作家)
座長:宮田 俊男(第16回ITヘルスケア学会年次学術大会 大会長/早稲田大学大学院先進理工学研究科 教授)
上智大学卒。慶應義塾大学大学院修士課程・単位満了。
映画「男たちの大和」の企画・製作プロデューサー。
岡本喜八監督、篠田正浩監督の独立プロで「大誘拐」「近頃なぜかチャールストン」「梟の城」「スパイ・ゾルゲ」等の製作及び宣伝に携わる。また東映、東宝等の配給会社で、映画「極道の妻たち」「わが愛の譜滝廉太郎物語」「きけ、わだつみの声」「首領を殺った男」「霧の子午線」「日本一短い母への手紙」「時をかける少女」他多数の作品の宣伝プロデューサーを務める。東京国際映画祭では「ニッポン・シネマ・クラシック」部門の企画プロデュースに5年間携わる。
放送作家としては、TBS「わくわく動物ランド」、全民放「ゆく年くる年」、フジテレビ「アメリカ・アカデミー賞授賞式」他のTV番組の構成台本を手がける。
各種セミナー、シンポジウムなどイベントの企画・プロデュースや、能をはじめとする古典芸能を国内外に広めるための映像制作にも携わる。日本遺産・村上海賊(因島)23代当主でもある。シンポジウムや講演会、食のイベント、TV番組制作などを通して、瀬戸内を中心にした地方創生プロジェクトに取り組んでいる。エンジン01(文化戦略会議)会員、日本フィルハーモニー交響楽団 評議員。
18:15-19:45(3Fオープンスペース)
交流会開催
ノンアルコールの飲料とおつまみをご用意いたします参加費:4,000円 →学術大会ご参加者無料としました!
プログラム詳細(9月24日)
9:00-12:00(第1・2・3会場 軽食、お飲み物付)
(一般演題)計3会場、28演題
12:10-13:00(第1会場) ランチョンセミナー2
テーマ:医療データの利活用によってもたらされる成果と課題
座長:水島 洋(ITヘルスケア学会 理事/アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 シニア事業開発マネージャー)
演者:森田 朗(東京大学 名誉教授/一般社団法人次世代基盤政策研究所(NFI) 代表理事)
1976年東京大学法学部卒業、千葉大学法経学部助教授を経て東京大学大学院法学政治学研究科教授、同公共政策大学院院長、学習院大学法学部教授、国立社会保障・人口問題研究所所長、津田塾大学総合政策学部教授などを歴任。 研究開発法人科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)センター長(非常勤)、財務省関税・外国為替等審議会会長、総務省政策評価審議会会長代理、厚生労働省中央社会保険医療協議会(中医協)元会長。
著書に『会議の政治学・Ⅱ・Ⅲ』慈学社出版2006、14、16、『制度設計の行政学』慈学社出版2007、『新版・現代の行政』第一法規出版、2017他。
座長:水島 洋(ITヘルスケア学会 理事/アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 シニア事業開発マネージャー)
1979 – 1983 東京大学 薬学部
1983 – 1988 東京大学大学院 薬学研究科 生命薬学
1988/04 – 1989/06 国立がんセンター研究所 生物物理部 リサーチレジデント
1989/07 – 国立がんセンター研究所 研究員
1991/10 – 国立がんセンター研究所 室長
1994/10 – Setion Head, National Cancer Center Research Resident
2017/04 – 2021/03 厚生労働省 国立保健医療科学院 研究情報支援研究センター センター長
2022/11 – 現在 アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 パブリックセクター シニア事業開発マネージャー
薬学博士 (東京大学大学院)
提供:アマゾンウェブサービスジャパン合同会社
13:05-14:35(第1会場) シンポジウム6
テーマ:コスト削減とセキュリティ対策としてのクラウド型電子カルテの現状と動向
座長:水島 洋(ITヘルスケア学会 理事/アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 シニア事業開発マネージャー)
概要:病院における電子カルテの導入は進んでいるが、各病院のカスタマイズのために膨大な費用がかかっており、セキュリティ対策上のバックアップはあるものの本体のクラウド化も進んでいない。一方、クリニック等中小病院の電子カルテ導入は進んでいないが、簡便に使える画一的な仕様のクラウド型電子カルテが注目されている。また、在宅医療における電子カルテの活用は地域医療連携との関係から注目されている。電子カルテのクラウド化の現状や課題、将来動向などについて議論したい。
「電子カルテクラウド化の利点欠点」(仮)
澤 智博(帝京大学医療情報システム研究センター 教授)
1993年 札幌医科大学医学部卒業
2001年 マサチューセッツ工科大学大学院理学修士過程修了
1996年~1999年 ハーバード大学マサチューセッツ総合病院
麻酔集中治療科 レジデント(米国)
1997年~1998年 タフツ大学医学部 内科 インターン(米国)
2000年~2001年 ハーバード大学-MIT(米国)
バイオメディカルインフォマティクスフェロー
2002年~2004年 帝京大学医学部麻酔科学講座 講師
2004年~2010年 帝京大学国際教育研究所 准教授
2010年~ 現職
「中小病院における電子カルテのクラウド化」(仮)
宇田 淳(滋慶医療科学大学大学院 教授)
1986年明治大学工学部卒、1996年明治大学大学院工学研究科修了〔博士(工学)〕、1996年国立医療・病院管理研究所 協力研究員、1998年広島国際大学医療福祉学部助教授、2007年同大学教授、2011年同大学医療経営学部教授、2012年同大学医療経営学科長、2013年同大学医療経営学部長並びに医療経営学専攻長、2015年同大学研究支援センター長、2016年滋慶医療科学大学教授
「精神科電子カルテにおけるサステナビリティへの挑戦」
藤川 佳應(株式会社レスコ 代表取締役)
1993年富士通エフ・アイ・ピー株式会社入社。東京本社 流通統括営業部、中四国支社 第1営業部(医療・公共システム担当)を経て、2008年同社を退社し、医療情報システムセールスコンサルティング企業の株式会社F・Mプランニングを設立、代表取締役に着任。同時に、株式会社ベータソフトの営業戦略部部長着任。2009年8月精神科病院向け診療支援システム「Alpha」正規構築支援企業である株式会社い組を設立、代表取締役に着任。2011年6月株式会社ベータソフト取締役、2015年10月同社常務取締役、2016年8月に同社代表取締役社長に就任。2017年4月より社名を株式会社レスコへ変更し、精神科電子カルテの市場トップシェアメーカーとして医療DX実現も視野に、SaaS型システムをはじめとするICTソリューションを展開している。
13:05-14:35(第2会場) シンポジウム7
テーマ:多角的視点で見るGenerativeAI利活用
座長:上田 悠理(株式会社Confie 代表取締役社長/医師)
ChatGPTをはじめとする生成AI(Generative AI)の医療・ヘルスケア領域での利活用が世界中で議論されてる。特に患者と医療者の対話が起点となる医療はその親和性が高く、業務効率化の観点からも早急な導入が検討される分野の一つといえる。本セッションでは、Generative AIを取り巻く様々な観点から、多角的に現状と今後の展望について議論する。
「GenerativeAIを活用したソリューションの開発と業務の変革」
木股 瑠惟(株式会社エクサウィザーズ Care&Med Tech事業部 ライフサイエンス部 ライフサイエンスグループ グループリーダー)
製薬企業の臨床開発部門、グローバルコンサルティングファームの医薬・ヘルスケア部門を経て2020年にエクサウィザーズに参画。エクサウィザーズでは、製薬企業とのDX戦略策定やDX人材育成、AI開発プロジェクトのほか、アカデミアとのAI開発プロジェクト、医療リアルワールドデータ提供会社との協業を企画・推進している。薬剤師国家資格、臨床統計学修士を有する。
「ヘルスケア業界での生成AIの活用動向、今後の展望」
大森 健(PwCコンサルティング合同会社 ヘルスケア・医薬ライフサイエンス事業部 パートナー)
米国戦略コンサルティングファームを経て現職。コンサルタントとして15年以上の経験を有し、業界をまたいだデジタル領域の成長戦略、新規事業、オープンイノベーションを得意とする。2014-15年にはPwC英国のStrategy&に赴任し、欧州におけるデジタル領域の戦略策定、日系企業へのコンサルティングを担当。近年は医薬・ライフサイエンス、情報通信を対象としたデジタル、戦略関連プロジェクトに従事。
「生成AIのコンプライアンスとガバナンス」
羽深 宏樹(スマートガバナンス株式会社代表取締役CEO/京都大学特任教授)
複雑化・不確実化する社会において、状況変化に応じて柔軟にルールや組織をアップデートしていく「アジャイル・ガバナンス」を専門とする。京都大学法学研究科特任教授として、複雑なサイバー・フィジカルシステムのガバナンス手法を研究する一方、スマートガバナンス株式会社代表取締役CEOとして、企業に対して先端テクノロジーのガバナンスに関するアドバイスを提供。2022年1月まで、経済産業省ガバナンス戦略国際調整官として、デジタルプラットフォーム規制やAI・データガバナンス等の立案・検討等をリードした。2020年、世界経済フォーラムGlobal Future Council on Agile Governanceによって、「公共部門を変革する世界で最も影響力のある50人」に選出。東京大学法学部・同法科大学院・スタンフォード大学ロースクール修了。
<座長>
上田 悠理(株式会社Confie 代表取締役社長/医師)
形成外科、在宅訪問診療医。医療法人向生會理事長として高齢者の褥瘡管理を中心に100名以上の高齢者ケアに携わる。 臨床を継続する傍ら、ビジネスと医療をつなぐ翻訳家、ヘルステックプロモーターとして活動。2017年よりヘルステック領域のグローバルカンファレンス(メドピア・日本経済新聞主催)に統括ディレクターとして参画。現在はHealthtech/SUMとイベント名を変更してヘルスケア領域のイノベーションのハブとなっている。 また、自身が代表を務めるスタートアップでは、医師の専門性をビジネスサイドに活用するためのプラットフォーム「Medivisor」を提供。企業の新規事業開発支援や学術機関との共同研究の推進、国内外のベンチャー支援など、ヘルスケア事業の縁の下の力持ちを目指して事業開発をしている。 早稲田大学法学部卒、岡山大学医学部卒。
13:05-14:35(第2会場) シンポジウム8
テーマ:ITが創る新しい医師の働き方:ChatGPTとAI問診票と遠隔ICU
座長:佐藤 寿彦(株式会社プレシジョン 代表取締役 医師)
医師の働き方改革が叫ばれており、GPT、AI問診票、遠隔ICUなど、ITの力によって医師の働き方が変わりつつある。それぞれの現場のレポートをまとめたセッションとする。
「Chat GPTがもたらす「より良い医療のかたち」
清水 教弘(日本マイクロソフト株式会社 ヘルスケア統括本部 医療・製薬営業本部長)
2006年 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 入社2016年 日本マイクロソフト株式会社 医療・製薬営業本部 入社現在 同本部長10年以上、社会保障政策や医療政策に関わる社会実験に携わり、2016年MBA取得後、日本マイクロソフトのヘルスケア事業開発を担当。先端技術を活用した医療現場での働き方改革を推進するとともに、人工知能を活用した臨床研究にも従事し、ヘルスケア領域でのデジタルトランスフォーメーションを支援。また、医療・健康に関わる協議会、研究会の委員を務めるとともに、高知大学医学部において非常勤講師として医学生向けの講義や各種医療学会やシンポジウムを通して、ヘルスケアイノベーションを推進することに従事。
「急性期医療における働き方改革の解決策としての遠隔ICU」
高木 俊介(横浜市立大学附属病院 集中治療部)
2002年 横浜市立大学卒
2002~10年 麻酔・救急・集中治療に従事
2010年 Institut Jantung Negara in KL
2011年 Prince Of Wales Hospital in Sydney
2012年 横浜市立大学附属病院 集中治療部 助教
2015年 同部講師
2018年 同部部長・准教授
2019年 株式会社 CROSS SYNC創業
2021年 横浜市立大学大学院国際マネジメント研究科
ソーシャル・イノベーション修士(経営学)
<座長>
佐藤 寿彦(株式会社プレシジョン 代表取締役 医師)
2006年千葉大学医学部卒。横須賀海軍病院、株式会社メディヴァ、エルゼビア・ジャパン株式会社、東京女子医大非常勤講師等を経て、2016年11月より株式会社プレシジョンを創業。前職のエルゼビア・ジャパン株式会社ではChief Medical Informatics Officerを務め、1300名超の一流医師とともに国内最大級のデジタル教科書である「今日の臨床サポート」に責任者・編集長として携わった。人工知能等の研究も行っており、医療コンテンツ制作・人工知能のすべての枠を越えた圧倒的に使いやすい診療補助ツールを作成することを夢見ている。
14:45-15:45(第1会場) 特別講演2
テーマ:医用画像とXR(VR/AR/MR)・メタバース
座長:磯部 陽(ITヘルスケア学会 代表理事/国際医療福祉大学臨床医学研究センター 教授)
「OsiriXとHoloeyes MDによるXRメタバース医療の最前線:空間的画像解析・手術支援 ・遠隔医療」
杉本 真樹(帝京大学冲永総合研究所 Innovation Lab教授)
(概要)近年、世界的にも普及が進み、医療ヘルスケア分野でも注目が集まっている、XR技術およびメタバース技術の実際を紹介する。OsiriX MDとHoloeyes MDによる、3D空間的画像解析・手術支援、遠隔医療の最前線を、臨床現場での実際と学会論文などのレビューを交え報告する。
(ご略歴)医療画像解析、XR (Extended reality) 仮想現実(VR)/拡張現実(AR)/複合現実(MR)、手術ナビゲーションシステム, 3Dプリンターによる生体質感造形、遠隔医療、オンライン診療、医療医学教育などでの新規的先端技術開発を行っている。自らも開発に携わった医用画像解析アプリケーション DICOM viewer OsiriXの公認OsiriX Ambassadorである。次世代低侵襲手術や手術支援ロボットなど医療機器や医療システム先端分野の研究を行っている。また、医療・工学分野での先端技術の研究開発、医療機器開発、医工産学連携, 医療ビジネスコンサルティング, 知的財産戦略支援などを通じ、科学教育, 若手人材育成を行っている。独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)平成26年度未来医療プロジェクト「未来医療を実現する先端医療機器・システムの研究開発」採択審査員、平成27年度特許庁特許出願技術動向調査「内視鏡」策定委員、特許庁科学技術研究所アドバイザーを務めた。
「XRメタバースによる遠隔医療・教育の最前線」
末吉 巧弥(帝京大学冲永総合研究所 Innovation Lab助教)
(概要)近年、XRとメタバースは世界的にも普及が進み、医療ヘルスケア分野でも注目が集まっている。これらを利用した、遠隔医療・教育の最前線を、最新技術開発の実例を交え報告する。
(略歴)
2017年 帝京科学大学医療科学部看護学科卒業。看護師免許取得。
2017-2021年 NTT東日本関東病院にて手術室看護師。
2021年 株式会社VRデザイン研究所 VRプロフェッショナルアカデミーにて、
XR開発エンジニアの修練を受け、ロボット手術トレーニング用XRシミュレータを開発。
2022年 日本バーチャルリアリティ学会 VR技術者認定。
2022年より 帝京大学冲永総合研究所 Innovation Lab 助教として、XR技術を中心に、
手術支援ロボット等医療機器や遠隔医療支援に関する研究開発に従事。
日本内視鏡外科学会会員。
日本コンピュータ外科学会会員。
15:45-16:45(第1会場) 特別教育講演(ハンズオンセミナー)
テーマ:OsiriXとHoloeyes MD による医用画像3D/VR/metaverse活用
杉本 真樹(帝京大学冲永総合研究所 Innovation Lab教授)
(概要)医用画像解析アプリの決定版、OsiriXによるCT/MRI画像の3D化から、実写映像のように臓器を3D化できるシネマティックレンダリング、VRやARで利用するための臓器のポリゴン作成法、Holeyes MDの使い方から、MetaQuest, HoloLens, MagicLeapなど各種XRデバイスの紹介など、臨床現場での実践を想定したレクチャーを行い、実機で体験できるセミナーとする。
共催:Holoeyes株式会社
14:45-16:15(第2会場) シンポジウム9
テーマ:ITヘルスケアで考えるリハビリテーションの可能性と未来
座長:木村 佳晶(合同会社アグリハート 代表社員/理学療法士)
リハビリテーションが必要になる前とリハビリテーション後の社会参加を推進するため に、ITデバイスができることや可能性について検討する。
「歯から始まるヘルスケア 3Dプリンターを活用したデジタルデンチャーの画期的進展」
野田 真一(一般社団法人歯科デジタルリモート支援協会 代表理事)
大阪堺市生まれの私は、歯科技工士としてキャリアをスタートしました。しかし、業界が直面する多くの課題に対して、直接的な解決策を持たず、ITの領域へと舵を取りました。2009年には、23歳の若さでシステム開発会社を設立。そして、IQ180という驚異的な知能を持つエンジニアとの出会いがあり、彼と共に多様な業界の難題をITを通じて解決してきました。時を経て、私の原点である歯科技工業界の課題はさらに深刻化し、その存在自体が危ぶまれる状況となりました。しかし、その業界への情熱は今も衰えることなく、2023年、デジタル技術を活かしたデジタル歯科技工所「デンスマイルラボ」を設立。更には、歯科界全体をデジタル化するビジョンのもと、歯科デジタルリモート支援協会を立ち上げました。現在は、これらの組織を通じて、歯科分野のイノベーションを牽引する活動を展開しています。
「NECの歩行センシングデータが創る歩行解析とリハビリ後の未来」
須田 聡士 (日本電気株式会社 グローバルイノベーションビジネスユニット)
大学卒業後にプロスポーツ選手を目指して渡米。帰国後に国内最大手の広告会社に就職。独立・起業領域を担当し、西日本エリアの責任者としてチームをマネジメント。また、300人以上の経営者を支援。その後、介護事業所向けサービスを展開する企業に移り、介護領域特化型SaaSプロダクト(バーティカルSaaS国内最大)の全国営業責任者を務める。2021年に現職であるNECにジョインし、経営企画として中堅・中小企業を対象にした事業拡大をミッションにグループ横断でのプロジェクトを牽引。2023年よりライフスタイルサポート統括部の歩行センシングインソール事業開発を担当。
「AI動作解析を活用する介護現場の未来」
加島 将吾(株式会社Sportip サイエンス室アソシエイト)
平成30年10月 東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻肢体不自由学分野 入学
令和4年3月 東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻肢体不自由学分野 修了
令和4年4月 株式会社Sportip 入社
「テクノロジーを社会インフラにするために必要な社会政策の視点」
外山 光(mics/EvoCare Japan)
ストックホルム生まれ、イギリス・ウォーリック大学卒業。専攻は社会学と社会政策。高齢者福祉で看取り普及に貢献するため2007年㈱メトスに入社。2010年から制度的看取りのセミナーを協賛、国際福祉機器展の出展者プレゼンテーションで看取りに関するセミナーを主催。2012年看取り入浴をコンセプトにした介護浴槽エリーゼ・ロスを㈱メトスからリリースし、浴槽を通して看取りの普及に貢献。ヒューマンライフ・マネジメント(現メディカルインフォマティクス)のライフログ(人生のタイムライン)を軸にしたPHR構想に共感し21年5月に入社。医療法人社団悠翔会が東京都・東京都医師会から受託した自宅療養患者・宿泊療養患者へのコロナ診療プロジェクトのプロジェクトマネージャーとして、都内16区の在宅療養中新型コロナ患者の診療体制を構築し、2023年6月末の収束まで担当。21年6月よりEvoCare日本導入のプロジェクトに参画。メディカルインフォマティクスから出向の形で22年11月からプロジェクトマネージャー兼取締役に就任。取締役として本事業を統括している。
「スマートシューズを使った運動計測と行動変容の可能性について」
大塚 直樹(株式会社ORPHE ResearchUnit Maneger)
京都大学大学院医学研究科修士課程修了。理学療法士。2013年よりスポーツ用具メーカーやコンサルティング会社にて、身体運動のバイオメカニクス的分析を軸とした製品開発やデータ分析コンサルティングに従事。2021年4月より現職。社内の研究開発部門のマネージメント、身体運動データの解析アルゴリズムの開発、各研究機関との共同研究の主導など、研究開発業務全般を統括。
14:45-15:45(第3会場) シンポジウム10
テーマ:生成AIの遠隔健康医療相談領域への応用の可能性
座長:牧園 昌泰(ヘルスケアテクノロジーズ株式会社)・宮田 俊男(早稲田大学大学院先進理工学研究科 教授)
日本の遠隔健康医療相談や関連する医療サービスの発展と振興及び、遠隔健康医療相談を社会全体が安全に利用できる環境を整備することを通して、人々の健康に寄与することを目的として、一般社団法人 遠隔健康医療相談適正推進機構(略称:TELEQ、https://teleq.or.jp/)が2022年より活動を推進している。近年注目されている「生成AI」は遠隔健康医療相談領域での応用において多大な貢献が期待されると考える。このため本セッションではTELEQの理事企業各社代表によりその可能性について議論をする。
井上 祥(株式会社メディカルノート 代表取締役・共同創業者 医師・医学博士)
2009年横浜市立大学医学部卒。横浜労災病院初期研修医を経て2011年より横浜市立大学大学院医学教育学・消化器内科学、2015年3月に医学博士。一般生活者の医療リテラシー向上を理念に大学院在学中の2014 年10月に株式会社メディカルノートを創業し現在代表取締役。2008年北京頭脳オリンピック”WMSG”チェス日本代表。日本オリンピック委員会中央競技団体ドクターとして2013年仁川アジア大会チェス日本代表のアンチ・ドーピングを担当。日本医療機能評価機構EBM普及推進事業運営委員。NPO法人JAMSNET東京理事。横浜市立大学医学部非常勤講師。横浜市立大学医学部同窓会倶進会常任理事。横浜総合医学振興財団理事。
石見 陽(メドピア株式会社 代表取締役社長CEO 医師・医学博士)
1999年に信州大学医学部を卒業し、東京女子医科大学病院循環器内科学に入局。 研究テーマは血管再生医学。医師として勤務する傍ら、2004年12月に会社を設立し、代表取締役社長に就任。2007年8月に医師専用コミュニティサイトを開設。日本の医師の約半数が参加する医師集合知プラットフォーム「MedPeer」へと成長させる。現在もヘルステック、医療の最前線に立つ、現役医師兼経営者。
大石 怜史(ヘルスケアテクノロジーズ株式会社 代表取締役社長 兼 CEO)
2018年5月ソフトバンク株式会社に入社し、ビジネス ストラテジストとして海外企業との提携案件交渉や新規事業提案に携わる。2018年10月ソフトバンクが掲げる「Beyond Carrier」戦略をヘルスケア領域でさらに推進するためのグループ会社としてヘルスケアテクノロジーズ株式会社を設立、代表取締役社長 兼 CEOに就任。ソフトバンク入社以前は、GMOグローバルサイン株式会社にて、東南アジア諸国におけるJV案件を担当、インド・ロシア・UAE法人を設立、事業統括するなど、海外事業展開や新規事業マネジメントへの豊富な経験を有する。
橋本 直也(株式会社Kids Public 代表取締役)
2009年日本大学医学部卒。小児科専門医。聖路加国際病院での初期研修を経て、国立成育医療研究センターにて小児科研修。その後、東京大学大学院にて公衆衛生学修士号を取得。子育てにおいて誰も孤立しない社会づくりを目指し、2015年12月に株式会社Kids Publicを設立。現役の小児科医、産婦人科医、助産師にスマホから相談できる「小児科オンライン」「産婦人科オンライン」を運営。医療×ICTで、病院で待っているだけでは届かない不安、孤立へのリーチを目指す。
福島 直央(ファストドクター株式会社 執行役員)
平成15年4月 株式会社三菱総合研究所入社
平成30年3月 LINE株式会社 公共政策室 副室長
平成31年1月 同 公共政策室 室長
令和5年4月 ファストドクター株式会社 執行役員/公共政策部 部長
同 4月 静岡大学情報学部 客員教授
16:45-17:00(第1会場)